今から25年前、ブラジル・サンパウロで開かれたロータリー国際大会で第一回国際理解賞を受賞された岩村昇先生は、受賞記念スピーチの中ではじめてPHD運動の構想を発表されました。
それまでの18年にわたるネパールでの医療奉仕の体験から生まれた先生の心からの願いでした。以来、「平和と健康を担う人づくり」 という先生の願いを国内外の多くの方々が受け止め、 「平和と健康を担う人」 として、あるいは人を育てる活動に参加してくださいました。
アジア・南太平洋から日本へ招かれた青年たちは、各地で地元の皆様の協力をいただきながら研修を受けています。研修生諸君は自身のためではなく、故郷の人々の生活の質の向上を目指して学んでいます。彼等の熱意は、日本に住む私たちが忘れかけている大切なこと、「周りの人とともに生きることの大切さ」 を思い出させてくれます。
21世紀を迎え、残念ながら世界の人々の暮らし向きは、よい方向にむかっているようには見えません。これまで社会を動かしてきた経済成長至上・効率優先という大きな流れとは異なる考え方・生き方を模索する時がきています。
その糸口の一つが 「生きるとは分かち合うこと」 というPHD運動です。世界の人々と日本の人々を繋ぐあらたなあり方を、PHD運動は提示してきました。「PHD」 の3文字に込められた岩村先生の願いの実現がますます重要になってきたことを感じております。
財団法人PHD協会 理事長 今井鎮雄
理事長 今井 鎮雄
神戸YMCA顧問
Peace(平和)、Health(健康)、Human Development(人づくり)の頭文字をとって名づけられています。PHD協会は、1962年からネパールなどで医療活動に従事した岩村昇医師が自らの経験と反省をふまえ、「物」「金」中心の一時的援助を超えた草の根レベルの人材交流・育成を提唱し、1981年に設立されました。
アジア・南太平洋の村の青年を研修生として日本に招き、農業、洋裁、保健衛生といった内容の研修を行い、帰国後もフォローアップを行うことを通じて、草の根の人々による村づくりと生活向上に協力しています。今までに、ネパール、インドネシア、ビルマ、パプアニューギニアなど11カ国から約250名の草の根の人々を受け入れてきました。
日本の人々もアジア・南太平洋の人々との交流を通して学ぶことはたくさんあります。 そこから、毎日の生活を問い直し、草の根の人々と共に生きることのできる生活を、足元から実践するための活動を続けています。
TEL 078-351-4892 FAX 078-351-4867









